シリア人道危機:OCHAのトップがダマスカスを訪問

2013年9月6日、シリアの首都ダマスカスを訪問していたヴァレリー・エイモス人道問題担当国連事務次長が、その後の滞在先レバノンでプレス・ステートメントを発表しました。
 
シリア国内の最優先課題は一般市民の保護であることを強調し、約400万人にものぼる国内避難民を対象として支援活動を継続する、国連その他の人道機関職員に対し敬意を表しました。また、レバノンを含む周辺国についても難民が200万人を超え、受け入れコミュニティの大きな負担を憂慮しています。
 
日本語訳を作成しましたので、ぜひご覧ください。

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人道問題担当国連事務次長 ヴァレリー・エイモス
プレスステートメント

2013年9月6日付 ベイルート/ニューヨーク発
 
私は、シリアの首都ダマスカスより、たった今到着しました。ダマスカスでは、シリア国内における人道支援活動をより効果的に進めるにはどうすべきか、人道パートナーや政府関係者と協議しました。また、非常に困難な状況下で懸命の活動を続けている現地の国連職員をサポートしたいとの思いもありました。現在、国連難民救済事業機関 (UNRWA)やその他の国連機関には4,500名の国連スタッフがシリア国内で働いており、最も支援を必要としている人々を救うため、非政府組織(NGO)や地域組織と共に、シリア政府及び反政府側双方の支配地域で活動しています。
 
シリア政府との会合は前向きなものでした。現地活動及び支援物資運搬の認可、そして人道支援要員へのビザの発給など、これまで私たちが直面してきた行政上の問題のうちいくつかが解決に向かうことを願っています。
 
シリアとその周辺国に起こっている今回の人道危機は、他に類を見ないほどのスケールです。戦闘が一般市民に与えている影響は深刻で、居住地域が無差別に砲撃されたり、町全体が包囲されてしまうようなことが起こっています。10万人以上の人々が殺され、400万人以上の人々が国内で避難生活を続けています。また近隣諸国に難民となって逃れた人々は200万人にのぼります。シリアでは実にその人口の3分の1以上が今すぐ人道支援を必要としています。しかしそれ以上に、現地通貨の急激な下落や医療施設など生活に欠かせないインフラの破壊によって、全ての市民がこの危機の影響を受けているのです。他方ここレバノンを始めとするシリア周辺国では、難民流入による危機的状況で、その国の経済や社会構造、そして難民を受け入れているコミュニティ自身が多大なダメージを蒙っています。
 
シリア国内では、非戦闘員や一般市民を保護することが最も重要です。そして激化するグループ間の衝突や性的暴力、さらには後を絶たない様々な人権侵害がもっとも懸念されます。
 
非常に困難で危険な状況にも関わらず、人道支援機関は必ず活動を継続していく決意です。私は昨日実際に会う機会があった国連職員、シリア・アラブ赤新月社のボランティア、そしてその他の人道支援団体スタッフのこうした決意をとても誇りに思っています。
 
より詳細な情報については、下記担当官までお問い合わせ下さい。
OCHA神戸: 渡部 正樹 078-262-5556 ocha-kobe@un.org
OCHA NY: クレア・ドイル +1 646 288 6331 doylecm@un.org
OCHA Beirut: クリスティナ・ブラント +961 1 96 25 17 blunt@un.org