世界人道サミット:2016年にトルコで開催が決定

国連総会に伴って開催されていた会合で、2016年に予定されている初の世界人道サミットに対し、およそ90カ国と市民社会、民間企業の代表ならびに国連関係者が支援を表明しました。また潘基文国連事務総長が、世界人道サミットをトルコのイスタンブールで開催することを発表しました。世界人道サミットは、国際人道支援をより効果的で幅広い参加を伴うものとすべく、将来にわたる人道分野での課題を整理するとともに、今日世界が直面している重要課題に取り組むことを目的としたものです。

「紛争に自然災害、急速に進む人口増加、なかなか克服されない貧困、そして気候変動の影響で、毎年より多くの人々が支援を必要としています。将来の課題に立ち向かうべく、国際人道支援をより効果的、そして幅広い参加を伴うものにするため、私たちは革新的な方法を見出さなければなりません」と事務総長は述べています。

急速に変わる世界

事務総長は、2012年にこの世界人道サミット構想を初めて提起しました。現在の国際人道システムは25年前に確立したものです。しかしそれ以降、国際人道支援を巡る光景は大きく様変わりしました。人道ニーズの増大とともに、かつてないほどの数の組織やグループが人道支援に携わっています。加えて新たな国々がドナー国となり、それぞれの周辺国等に支援を申し出ています。

世界人道サミットの準備作業は来年早々にも開始され、地域毎に一連の協議も行われます。これらを通じて、各国政府、人道支援団体、国連機関、市民社会、民間企業、専門家などの関係者が議論し、サミットのアジェンダを作り上げていくことになります。

これまでの議論を通じて絞られてきた以下4つの課題を中心にこうした協議が進められます。

* 効果的な人道支援の実現
* 脆弱性を減らし、リスクを管理する
* 紛争にまきこまれた人々のニーズに応える
* イノベーションを通じた支援のあり方の変容

ヨーロッパ、アジア、中東の交差点で

世界人道サミットについてトルコのアフメット・ダーヴトオール外務大臣は、トルコで開かれる国際会議のうち最も意義深いものになるだろうとして、可能な限り最良の環境を提供すべく全力を尽くすと述べています。また主要ドナーのひとつとして、人道支援に関するより幅広いパートナーシップ構築のため、国連をサポートできることをトルコは誇りに思うとしています。

「トルコは、ヨーロッパ、アジア、そして中東の中心という戦略的な位置にあり、イスタンブールが有する都市の利便性と高度に発達したインフラが、このグローバルなイベントを行う上で大きな追加的利点となるでしょう。」

またヴァレリー・エイモス人道問題担当国連事務次長は、国連加盟国から寄せられる支援の声に勇気づけられていると述べています。

「今日寄せられた数多くの支援表明から、もっとも支援を必要としている人々の声が確実に聞き届けられるような方法を見出せるよう、国際人道コミュニティがひとつにまとまらなければならないということが明らかになったと思います。」

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