第5回アフリカ開発会議(TICAD V)のご報告

6月1日から3日横浜で開催されたTICAD Vに、所長の渡部がOCHAを代表して出席致しました。アフリカ諸国の国家元首や政府首脳、そして潘基文国連事務総長等が出席したこのサミットでは、国際人道問題と関係の深い平和と安定の実現や旱魃・災害に対する脆弱性の克服といった課題に関して活発な議論が交されました。特に、マリにおける人道危機に焦点が当てられ、難民・国内避難民への支援と帰還・定住支援促進が平和構築の礎として強調されました。他方サヘル地域については、気候変動、食糧安全保障、そして紛争あるいは国境を越えた組織的犯罪といった問題が密接に関連し、人間の安全保障アプローチの重要性が再確認されました。こうした中、日本政府がサヘル地域向けの人道・開発支援に来る5年間で10億ドルを供与する方針を表明し、歓迎されました。加えてソマリアに関する特別会合も開催され、飢餓を二度と繰り返さないため、食糧・栄養面等での長期的取り組みの必要性が強調されました。またサミットでは民間投資やインフラ開発、そして市場としての魅力などについても積極的な議論がなされました。特に印象に残ったのは、「医療や教育等の基礎的サービスを含め、全ての人々が恩恵を受けられないような経済成長は発展ではない。包摂性(インクルーシブネス)と強靭性(レジリエンス)は常に相伴うものである。」というエレン・ジョンソン・サーリーフ・リベリア大統領の言葉でした。紛争や旱魃、自然災害といった脅威にさらされ最も脆弱な立場に置かれている人々にしっかりと寄り添い続けることが、アフリカの未来にとって引き続き大切なことだと強く感じました。
 
OCHAのアフリカ関連ビデオ(日本語字幕付き)>>